チャンチンモドキ(読み)ちゃんちんもどき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャンチンモドキ」の意味・わかりやすい解説

チャンチンモドキ
ちゃんちんもどき
[学] Choerospondias axillaris (Roxb.) B.L.Burtt et A.W.Hill

ウルシ科(APG分類:ウルシ科)の落葉高木。葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ15~25センチメートル、小葉は対生し、7~13枚で毛がなく、卵状長楕円(ちょうだえん)形、長さ4~8センチメートル、先は長くとがり、縁(へり)に鋸歯(きょし)がない。初夏に集散状の円錐(えんすい)花序を出し、株により雌花雄花、または両性の小さい5弁花をつける。雄しべは10本、柱頭は5裂する。核果は楕円形、長さ約2センチメートルで黄色に熟し、酸味がある。九州(熊本、鹿児島県)にまれに自生し、中国、インドシナ、インドに分布。センダン科(APG分類:センダン科)のチャンチンに似ているのでこの名がある。

小林義雄 2020年9月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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