チャービル

デジタル大辞泉 「チャービル」の意味・読み・例文・類語

チャービル(chervil)

セリ科の香草。スープ魚料理に用いる。セルフィーユ

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食の医学館 「チャービル」の解説

チャービル

チャービルは英語での呼び名です。フランスではセルフィーユといい、こちらをご存じの人も多いことでしょう。
 そのフランスでは料理に好んで用いられるほか、かぜや消化不良の民間薬としても、古くから親しまれています。
 ちなみに、古代ローマでは、しゃっくりの薬とされていたといいます。
 チャービルはビタミンやミネラルが非常に豊富で、とくにカロテン、B群、C、鉄を多く含んでいます。ハーブとしては風味がやわらかく、たっぷり料理に使えることから、すぐれた栄養の供給源となります。
 また、冷えによる胃腸疾患に効果があるほか、利尿作用もあります。
○食品としての使い方
 チャービルの持ち味は、アニスフェンネルに似た甘い香りと、やわらかな歯触り。
 他のハーブとともに使えば、それらの風味を引き立てる効果もあります。
 たいへん利用範囲の広いハーブですが、とくに魚との相性がよく、料理に添えたり、ソースの風味付けとして多用されます。また、そのままサラダの材料として用いたり、刻んだ若葉をスープやドレッシングオムレツなどに加えてもピッタリ。
 ただし、長時間加熱すると香りが飛んでしまうので、料理の仕上げに加えるようにしましょう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャービル」の意味・わかりやすい解説

チャービル
Anthriscus cerefolium; chervil; salad chervil

セリ科アンスリスクス (シャク) 属の一年草。ヨーロッパ東南部から西アジアに自生する。細かく切れ込んだ3回羽状複葉は互生し,白い小花が散形花序につく。草丈は 60cm前後。香味植物として古くから利用され,古代ローマ時代には栽培化されていたという。甘くさわやかな芳香があり,フランスではセルフィーユと呼ばれ,生のまま,あるいは乾燥葉がおもにフランス料理に使われる。香りは飛びやすいので,調理の最後に用いる。春または秋に半日陰に種子をまき,間引きをしながら育てる。開花後は葉が硬くなるので,食用にする場合は,花軸の出る前のものを利用する。高温多湿には弱い。しばしばこぼれ種からも発芽する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャービル」の意味・わかりやすい解説

チャービル
ちゃーびる
chervil

香草系香辛料で、フランスではセルフィーユcerfeuilという。フランス、ブラジル、アメリカが主産地。葉の形はパセリに似て、ペパーとアニスの香りを備えた甘い芳香をもち、フランス料理によく使われる。肉にかけるグレービーソース、スープなどの調味に用いると、タラゴン、セージ、チャイブなどの香味を引き出し、いっそう効果がある。

[齋藤 浩]


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百科事典マイペディア 「チャービル」の意味・わかりやすい解説

チャービル

セリ科の一年草。ヨーロッパ南部〜東部原産。ハーブの一種で,フランス語のセルフィーユcerfeuilという名でも知られる。草丈は50cmほどになり,白い小さな花を咲かせる。葉にはパセリによく似た香りがあるが,香りはパセリよりソフトで甘い。花が咲く前の若い葉を摘んで,そのままサラダに加えたり,刻んでスープやソースに加えたりする。特に魚料理に合う。またフランス料理に使われるハーブミックスのフィーヌ・ゼルブにも,パセリやタラゴン,チャイブなどとともに刻んで合わせられる。

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栄養・生化学辞典 「チャービル」の解説

チャービル

 [Anthriscus cerefolium].セルフィユ,イタリアパセリともいう.セリ目セリ科シャク属のハーブ.

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