チロシンキナーゼ(その他表記)tyrosine kinase

デジタル大辞泉 「チロシンキナーゼ」の意味・読み・例文・類語

チロシン‐キナーゼ(tyrosine kinase)

たんぱく質を構成するアミノ酸の一つであるチロシンリン酸を付加する機能を持つ酵素プロテインキナーゼ一種細胞増殖分化などに関わる信号伝達に重要な役割を果たす。遺伝子変異によってチロシンキナーゼが異常に活性化すると、細胞が異常に増殖し、がんなどの疾病原因となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「チロシンキナーゼ」の解説

チロシンキナーゼ

 タンパク質チロシンキナーゼともいう.タンパク質の中のチロシンをリン酸エステル化する反応を触媒する酵素.インスリンレセプターインスリンレセプター基質などもこの酵素活性をもつ.細胞内での信号伝達系で重要な機能をはたし,遺伝子の変異によって基質となるチロシンを変異させると,信号伝達に重大な障害がでることが多い.インスリン,インスリン様成長(増殖)因子上皮成長因子などの信号伝達に関与する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む