つつじが岡公園(読み)つつじがおかこうえん

日本歴史地名大系 「つつじが岡公園」の解説

つつじが岡公園
つつじがおかこうえん

[現在地名]館林市花山

館林城の外堀であったじよう沼沿岸の丘上にある県立公園。国指定名勝。天正一八年(一五九〇)豊臣秀吉軍勢が小田原北条方の館林城を包囲した際「此城東南ハ躑躅カ崎トテ渺々タル深泥ヲ抱ヘ人馬ノ通ヒ絶シ地ナレバ」というように、当時この付近には野生のつつじが繁茂する沼地で城の南東要害であった(関八州古戦録)。「上野国風土記」にも邑楽おうら郡の名所中に「蹲躅山」があり、石垣いわがき沼ともいって一八町四方もあり、春は人が群集するとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「つつじが岡公園」の意味・わかりやすい解説

つつじが岡公園
つつじがおかこうえん

正式には県立つつじが岡公園。群馬県南東部,館林市街地の東方城沼南岸にあるツツジの植物公園。面積 0.11km2。 1923年指定。樹齢 300年をこす 20余種のツツジ約 3000本がある。 34年には名勝に指定され,花山公園とも呼ばれる。4月下旬から5月上旬が観光の好期。城沼はムジナモ,タヌキモなどの水生植物の繁殖地で知られたが,近年は市街地の汚水が流入してムジナモは失われた。フナコイなどの淡水魚が多く,釣場としても知られる。

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