日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツルアリドオシ」の意味・わかりやすい解説
ツルアリドオシ
つるありどおし / 蔓蟻通
[学] Mitchella undulata Sieb. et Zucc.
アカネ科(APG分類:アカネ科)の常緑性多年草。名は、全体がアリドオシに似ていて、茎がつる状であることによる。茎は細く地上をはって伸びる。葉は対生し卵形で、長さ1~1.5センチメートル。花は6~7月、茎の先に二つ、まれに三つつき、ニ(三)つの下位子房は互いに合着し、一つの子房に花がニ(三)つ咲いているようにみえる。花冠は白色で、長さ1センチメートル、4裂して開く。実は赤く熟し、直径8ミリメートル。林下のやや湿った所に生え、日本、朝鮮半島、台湾、中国などに分布する。
[福岡誠行 2021年5月21日]
[参照項目] |