てれつく(読み)テレツク

精選版 日本国語大辞典 「てれつく」の意味・読み・例文・類語

てれつく

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 太鼓を打つ音を表わす語。
    1. [初出の実例]「おどりてふりを見せまいらせう見せまいらせう。〈略〉てれつくにてれつくに、したんにたたたんに」(出典:狂言記・笠の下(1660))
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. 太鼓を打つなどしてする遊興。てれつくてん。
      1. [初出の実例]「てれつくにいったと御ぞう供かへり」(出典:雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)義六)
    2. 張形異称
      1. [初出の実例]「テレツクをいかな笑はず師の女房」(出典:雑俳・類字折句集(1762))
    3. 男根の俗称。
      1. [初出の実例]「弓削(ゆげ)道鏡からつりとるくらいのてれつく也」(出典咄本・軽口東方朔(1762)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「てれつく」の意味・わかりやすい解説

テレック
Telek

インドネシア,バリ島の仮面舞踊劇。純粋な観賞舞踊。美女テレックと悪魔ジャウクが聖獣バロンと魔女ランダに化身し,善と悪の終りなき戦いを演じる。テレックの仮面は微笑を浮べた端正な顔立ち。衣装は白が基調で,頭には冠飾りをつけ,4人で優雅に繊細な舞を見せる。一方,ジャウクは突き出した目やむき出しにした前歯ひげを備えた赤ら顔の仮面をかぶり,長い爪と冠飾りをつけて邪悪の神を表わす。バリ島の宇宙観である善悪美醜の2つの世界の共存 (ルア・ビネダ) を象徴した舞踊劇。

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