ディスパッチャー(読み)でぃすぱっちゃー(その他表記)dispatcher

翻訳|dispatcher

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディスパッチャー」の意味・わかりやすい解説

ディスパッチャー
でぃすぱっちゃー
dispatcher

運航管理者。飛行の安全を管理するために、航空運送航空輸送)事業を行う定期および不定期の航空会社に置くことを義務づけられている。機長は、ディスパッチャーの承認を受けなければ、出発できず、またその飛行計画の変更もしてはならない。ディスパッチャーは、国が行う運航管理者技能検定(学科試験および実地試験)に合格し、さらに会社の行う資格審査に合格しなければならない。運航管理者技能検定を受けるには、21歳以上で、操縦、気象業務、無線設備の操作、航空交通管制ATC)業務の一つまたは二つの2年以上の経験、または運航管理補助業務の1年以上の経験が必要となる。ディスパッチャーは、以前は各空港に配置されていたが、機数路線が増えるにつれ、航空会社は運航管理を効率的に実施するため、運航管理の集中化を図り、一つ(またはいくつか)の空港に集中的に配置されるようになっている。航空機の運航について、出発準備から飛行の終了まで、機長と協力してこれを管理する責任がある。具体的な任務は、乗員の管理、運航情報の収集点検、飛行計画の作成および機長への説明、航空交通管制機関への通報、関係先との連絡、飛行状況の把握、緊急事態発生時の機長への援助と連絡、飛行終了後の検討などである。

[青木享起・仲村宸一郎]

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