デルプフェルト(読み)でるぷふぇると(英語表記)Wilhelm Dörpfeld

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デルプフェルト」の意味・わかりやすい解説

デルプフェルト
でるぷふぇると
Wilhelm Dörpfeld
(1853―1940)

ドイツの考古学者。1882年にアテネのドイツ国立考古学研究所に勤務し、そのかたわら、シュリーマンのトロヤ第二次発掘を援助するなど、ギリシア古典古代遺跡の調査に従事した。考古学研究所(アテネ)所長を務め(1887~1912)、イエナ大学名誉教授となった。ギリシアのレウカス島に永住し、オリンピアなどの発掘を行い、この地で没した。アテネのヘカドンペドン(古アテナ神殿)の発見ペルガモンの発掘は知られている。

[寺島孝一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デルプフェルト」の意味・わかりやすい解説

デルプフェルト
Dörpfeld, Wilhelm

[生]1853.12.26. ブッパータール
[没]1940.4.25. イオニア
ドイツの建築家,考古学者。 H.シュリーマンの跡を継いでトロイの発掘にあたったほか,オリンピア,ティリンスなど各地の古代ギリシア遺跡の発掘調査に従事した。

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