デンソー(読み)でんそー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デンソー」の意味・わかりやすい解説

デンソー(株)
でんそー

自動車部品メーカーの最大手。1949年(昭和24)トヨタ自動車工業の電装工場が分離独立し、日本電装として設立された。1953年に西ドイツ(当時)のロバート・ボッシュ社と契約を結び、技術を導入、61年に自動車業界では初のデミング賞受賞。モータリゼーションの波のなかで、1965年から広島、池田などの新工場を建設、71年に初の海外現地法人をアメリカ・ロサンゼルスに設立、本格的輸出に踏み出した。1970年代なかば以降、カーエアコンを収益の柱としながら、新素材やエレクトロニクス技術を応用した各種製品を開発、輸出および現地生産など海外戦略も積極的に展開した。カーエアコンなどの冷暖房機器、ワイパーやパワーウインドウ・モーターなどの各種電装品、電子制御式燃料噴射装置などの制御製品を主力商品とし、トヨタ自動車の発展とともに成長したが、その後は10品目を超える世界トップシェア製品をもち、内外の有力自動車メーカーに部品を供給、脱トヨタを目ざしている。車関連の情報通信分野など新市場開発にも取り組んでいる。1996年(平成8)デンソーと社名変更。資本金1874億円(2008)、売上高2兆4780億円(2008)。

[中村青志]

『デンソー編・刊『デンソー50年史』(2000)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デンソー」の意味・わかりやすい解説

デンソー
DENSO CORPORATION

トヨタグループの大手自動車用電装品メーカー。1949年トヨタ自動車工業(今日のトヨタ自動車)の電装工場を前身に日本電装として設立。1953年ドイツのロバート・ボッシュ技術提携,1959年愛知電装を合併。1996年現社名に変更。レギュレータ,スパークプラグ,ラジエータ,カーヒータ,カーエアコン,排気ガス浄化製品,各種自動車用電子制御装置,ポンプなど多数の部品,製品を製造する。生活関連機器や産業関連機器なども生産する。

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