どうでも(読み)ドウデモ

デジタル大辞泉 「どうでも」の意味・読み・例文・類語

どう‐でも

[副]
強い意志を表す。なんとしても。どうしてでも。「どうでも今日じゅうに仕上げる」
行為考慮が十分になされた上での判断を表す。どうしても。「どうでもこういう結論しか出ない」
とりたてて決める必要のないことを表す。どのようにでも。「どうでも好きにするがいい」
[類語](3どうともどうあってもどの道どっち道いずれどうせ所詮詮ずる所とどのつまり詰まる所帰する所挙げ句挙げ句の果ていずれにしてもどうなりとどうなと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「どうでも」の意味・読み・例文・類語

どう‐でも

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「どう」に副助詞「でも」が付いてできたもの )
  2. 状態を特に限定する必要のない気持を表わす語。どのようにでも。如何ようにでも。どうとも。どうなっと。どうなと。
    1. [初出の実例]「どふてもしいすから下にゐなんしょ」(出典:雑俳・柳多留‐一九(1784))
    2. 「ヱヱ此様(こん)な事はどうでもよい」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三)
  3. 行為や考えが十分に、またはさまざまになされた上での判断を示す。間違いなく。確かに。どう考えても。
    1. [初出の実例]「是みよ、どふでもぶきびな処があるはづぞ」(出典:拘幽操辨(1686))
    2. 「どふでも天狗の業じゃ」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)五)
  4. 自分の意志を強く表わす時に用いる。どうしても。何としても。
    1. [初出の実例]「どうでもこちへをこせといふてたもれ」(出典:狂言記・雁争(1700))

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