日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナイアガラ・フォールズ」の意味・わかりやすい解説
ナイアガラ・フォールズ(カナダ)
ないあがらふぉーるず
Niagara Falls
カナダ、オンタリオ州南東端の工業都市。人口7万8815(2001)。セント・キャサリンズと大都市圏を形成している。ナイアガラ滝の直下点に位置し、対岸のアメリカ合衆国にも同名の都市がある。州政府所属の一大水力発電所があり、製紙、機械製造、研摩機、食品加工などの工業が発達している。観光都市としても知られ、カナダ側への入国は48時間に限りビザを必要としない。1904年、町村合併のおりにクリフトンから現在名に改名。
[山下脩二]
ナイアガラ・フォールズ(アメリカ合衆国)
ないあがらふぉーるず
Niagara Falls
アメリカ合衆国、ニューヨーク州西部のナイアガラ川に臨む都市。人口5万5593(2000)。ナイアガラ滝に近いことから、古くから観光・行楽都市として発展し、鳥獣保護公園など州立公園も多い。また、工業の発達も目だち、電気化学、電気冶金(やきん)関連企業の進出が多い。1890年にスタートした水力発電所は世界最古の一つである。1892年、ナイアガラ・フォールズとサスペンション・ブリッジの2村が合併してナイアガラ・フォールズ市が誕生、ナイアガラ川を挟んで、カナダのオンタリオ州の同名都市と対向する。ナイアガラ大学の所在地。
[作野和世]