ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナービー」の意味・わかりやすい解説
ナービー
Nâbî Yusuf
[没]1712.4.12. イスタンブール
オスマン帝国の詩人。宮廷文学の第一人者。 1665年 23歳のときにイスタンブールに出て廷臣ムスタファ・パシャに仕えたが,彼の死後,25年間アレッポに滞在して多くの詩を書いた。作風はペルシア的で,哲学的詩人といわれる。彼の教訓的な詩句は現在も暗唱され親しまれている。『詩集』 Divân (1841) により「詩人の王」と呼ばれた。ほかに,息子ハイルに教訓として残した『ハイリエ』 Hayriye (57) がある。
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