にけり(読み)ニケリ

デジタル大辞泉の解説

に◦けり

[連語]《完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「けり」》…てしまった。…たことだ。
「時世経て久しくなり―◦ければ、その人の名忘れ―◦けり」〈伊勢・八二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

にけり

( 連語 )
〔完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」に過去の助動詞「けり」の付いたもの〕
すでに済んでしまった事柄について、その事実にあらたに気づいたことを表す。詠嘆の気持ちを伴うことが多い。…してしまった。…てしまったことだなあ。 「花の色はうつり-・けりないたづらに我が身世にふるながめせしまに/古今 春下」 「一生このことにて暮れ-・けりと、つたなく見ゆ/徒然 168

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

に‐・けり

(完了の助動詞「ぬ」の連用形に過去の助動詞「けり」の付いたもの) すでに完了している事柄について、その事実にあらたに気づいた気持を表わす。詠嘆の気持を伴うことが多い。…してしまった(ことよ)。…してしまっている(ことだなあ)。
※古事記(712)中・歌謡「すすこりが 醸(か)みし御酒(みき)に 我酔ひ邇祁理(ニケリ)
※古今(905‐914)春下・一一三「花の色はうつりにけりないたづらに我身世にふるながめせしまに〈小野小町〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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