ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネー」の意味・わかりやすい解説
ネー
Ney, Michel
[没]1815.12.7. パリ
フランスの陸軍軍人。ネイとも表記される。法律事務所の書記から,1788年にフランス軍に入隊。フランス革命戦争で戦功を立て,99年に師団長となった。 1804年ナポレオン1世により陸軍元帥に任じられ,05年エルヒンゲンの戦いに勝ち,その後もイェナ,ケーニヒスベルク,アイラウに転戦し,07年にはフリートラントで戦功を立てた。 08年エルヒンゲン公爵を授与され,12年のロシア遠征ではボロジノの戦いで功績をあげてモスクワ公爵の称号を授けられた。ロシアからの退却では後衛軍を指揮した。 14年には将軍たちの先鋒となってナポレオンに退位を求め,第1次王政復古ではブザンソンの知事となった。しかし 15年にエルバ島から逃れたナポレオンの配下となり,ワーテルローの会戦では中心的な役割を演じたため,第2次王政復古で反逆罪により銃殺された。
ネー
ney
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