ノエル(英語表記)Noël, Marie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノエル」の意味・わかりやすい解説

ノエル
Noël, Marie

[生]1883.2.16. イヨンヌ,オセール
[没]1967.12.23. イヨンヌ,オセール
フランスの女流詩人,小説家,劇作家。本名 Marie Rouget。無邪気さと素朴な力強さとを合せもったその作品は,深い宗教的感情に裏打ちされ,言語表現は純粋である。主著詩集『歌と時間』 Les Chansons et les heures (1920) ,『慈悲の歌』 Les Chants de la merci (30) ,『秋の歌と賛歌』 Chants et psaumes d'automne (47) ,『晩秋の歌』 Chants d'arrière-saison (61) ,戯曲『ドン・ジュアンの審判』 Le Jugement de Don Juan (55) など。

ノエル
noël

本来フランス語クリスマス意味であるが,音楽用語としてはイギリスキャロルに似たフランスのクリスマスの歌をいう。 16世紀以来多数のノエルの曲集が出版され,特に 17~18世紀には,民衆的なノエルの旋律に基づく変奏曲形式をとったオルガン用のノエルが人気を集めた。

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