日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノッカー」の意味・わかりやすい解説 ノッカーのっかーknocker 玄関の扉などに取り付ける金物で、訪問者が輪の下端を前後に動かして座に取り付けた鋲(びょう)をたたき、内部の人に来訪を知らせるためのもの。建物の外側にありながら、部屋の雰囲気や内部の人の歓迎の気持ちを伝える。昔、ヨーロッパでは黄銅、青銅などで手作りしたが、現在では洋風扉のクラシックな装飾金物として残っている。幾何学的な彫刻や、騎士、盾、帆船、獅子(しし)などをかたどったもの、リング状のものが多いが、馬蹄(ばてい)型やU字型のものもある。青銅仕上げ、ゴールド仕上げなどがある。[中村 仁] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例