ノマドワーカー(読み)のまどわーかー(英語表記)nomad worker

デジタル大辞泉 「ノマドワーカー」の意味・読み・例文・類語

ノマド‐ワーカー(nomad worker)

《ノマドは遊牧民の意》自宅会社のオフィスではなく、喫茶店やファーストフード店などでノートパソコンタブレット型端末などを使って仕事をする人。ノマド族

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノマドワーカー」の意味・わかりやすい解説

ノマドワーカー
のまどわーかー
nomad worker

ITやモバイル通信を利用して、場所や時間を自由に選択して仕事をする人。情報機器と通信環境の発達によって、外出先でも一般のオフィスと同様の仕事をすることができるようになった。ノマドとは英語で遊牧民の意味である。所属する組織職種就業形態などには関係がなく、働く場所を特定のオフィスに固定せず、カフェやレンタルスペースなどで仕事をしている人をいい、このような働き方を、ノマドワークやノマドワーキングとよんでいる。

 ノマドワーカーが増加している理由には、2000年代に入り、公衆無線LAN(ラン)や高速モバイルデータ通信が急速に普及し、外出先で情報端末の電源を確保することも容易になってきたことがあげられる。さらに、2010年(平成22)ごろからスマートフォンとクラウドコンピューティングが一気に浸透しはじめ、外出先で仕事をするために持ち歩いていた多くの機器やバッテリーから解放されたことも大きな要因である。仕事上で作成する書類においても、外出先での確認編集を考慮し、特殊なアプリケーションの機能はできるだけ使わず、ブラウザー上で使用するウェブアプリをはじめ、タブレット型端末やスマートフォンで開くことができるファイルの仕様が重視されるようになっている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

配属ガチャ

入社後に配属される勤務地や部署が運次第で当たり外れがあるという状況を、開けてみなければ中身が分からないカプセル玩具やソーシャルゲームで課金アイテムを購入する際のくじに例えた言葉。企業のネガティブな制...

配属ガチャの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android