ハエン(その他表記)Jaén

デジタル大辞泉 「ハエン」の意味・読み・例文・類語

ハエン(Jaén)

スペイン南部、アンダルシア州の都市グアダルキビル川沿いに位置する。ローマ時代に銀採掘で栄え、イスラム統治下で要塞都市となった。同国を代表するオリーブ生産の一大拠点。ハエン大聖堂サンタカタリーナ城、アラブ浴場などの歴史的建造物が残る。

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改訂新版 世界大百科事典 「ハエン」の意味・わかりやすい解説

ハエン
Jaén

スペイン南部,同名県の県都人口10万6449(2001)。北にシエラ・モレナ,南東部にグアダルキビル川の源流があるカソラ山脈がある。アンダルシアの玄関口であり,グラナダコルドバへの中継地点として重要。イスラム時代に要塞都市として建設され,再征服の時代にイスラム教徒キリスト教徒双方にとって重要な軍事拠点であった。今日,都市の経済はオリーブ生産に依存する。ハエン県総面積の30%はオリーブ畑で,スペインのオリーブ生産の40%(1979)を占めている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハエン」の意味・わかりやすい解説

ハエン
はえん
Jaén

スペイン南部、アンダルシア地方、ハエン県の県都。人口11万2590(2001)。グアダルキビル川上流の支流左岸、標高570メートルの地にある。ローマ時代にアウリンクスAurinxとよばれて銀鉱山として知られ、イスラム時代に小王国ハヤンJayyanの要塞(ようさい)都市として建設された。中世には皮革、絹の製造で栄え、1248年以来司教管区の首都。旧市街にはルネサンス様式の大寺院など中世の建築物が残る。オリーブ油生産を主とする農業地帯の中心地で、周辺には大土地所有の農場が多い。

田辺 裕・滝沢由美子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハエン」の意味・わかりやすい解説

ハエン
Jaén

スペイン南部,アンダルシア州,ハエン県の県都。グラナダの北北西約 70kmに位置する。町の歴史は古代ローマ時代にさかのぼり,イスラム時代にはこの地方の行政中心地として繁栄した。 1246年キリスト教徒により再征服。聖カタリナ城 (12世紀) と大聖堂 (1540着工,18世紀完成) がある。オリーブなど農産物集散地で,オリーブ油,金属製品などの生産が行われる。人口 10万 1938 (1991推計) 。

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