日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハシカグサ」の意味・わかりやすい解説
ハシカグサ
はしかぐさ
[学] Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis
Hedyotis lindleyana Hook.
アカネ科(APG分類:アカネ科)の一年草。茎はよく分枝して地上をはい、10~40センチメートルとなる。葉は対生し、卵形で長さ2~4センチメートル。8~10月、葉腋(ようえき)に白色花が数個固まって開く。花冠は4裂し、長さ3~4ミリメートル。子房は下位で2室。果実は多数の種子がある。山地のやや湿った木陰などに多く生え、本州から九州・沖縄、および中国、インド、東南アジアに分布する。変異の多い植物で、毛が少なく、大形となる変種をオオハシカグサとして区別することがある。
[福岡誠行 2021年5月21日]