ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バッサーマン」の意味・わかりやすい解説
バッサーマン
Bassermann, Friedrich Daniel
[没]1855.7.29. マンハイム
ドイツの政治家。銀行家の子で,初め出版業を開いたが,自由主義を奉じて 1841年以来バーデンの国会議員となる。南西ドイツ自由主義の一指導者として,三月革命の当初から活躍,フランクフルト国民議会では憲法委員会の委員長に選ばれた。ドイツ統一問題ではプロシアの主導による小ドイツ主義の立場を貫いた。
バッサーマン
Bassermann, Albert
[没]1952.5.15. チューリヒ
ドイツの俳優。伯父 Augustが支配人をしていたマンハイム劇場でデビュー,1899年 O.ブラームに師事。 1909~15年の間,M.ラインハルトの一座に属した。自然主義的演技でドイツ第1の名優とうたわれ,特にイプセンの作品を得意とした。 33年ナチス政権を逃れてスイスに亡命,さらにアメリカに渡り活躍した。『月と六ペンス』 (1942) ,『赤い靴』 (47) などの映画にも出演。
バッサーマン
Bassermann, Ernst
[没]1917.7.24. バーデンバーデン
ドイツ,プロシアの政治家。 1898~1917年まで,国民自由党党首として議会の地位強化と自由主義勢力の結集に努めた。しかし他方,帝国宰相 B.ビューローに協力して,ドイツの帝国主義化に伴う海軍拡張と,3B政策を積極的に支持した。
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