ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルベー・ドールビイ」の意味・わかりやすい解説
バルベー・ドールビイ
Barbey d'Aurevilly, Jules Amédée
[没]1889.4.23. パリ
フランスの小説家,批評家。ノルマンディーの新興貴族の家に生れ,パリのコレージュ・スタニスラスと,カン大学に学んだ。パリの文壇人と交わり,リベラルなジャーナリストとして共和主義を唱えたが,1841年カトリックに改宗,激越な保守主義,王党主義に転じた。ダンディスムの理想を追い,凝りに凝った服装とはなやかな恋愛生活で知られる。小説『魅入られた女』L'Ensorcelée (1854) ,『騎士デ・トゥーシュ』 Le Chevalier des Touches (64) ,短編集『ディアボリック』 Les Diaboliques (74) ,伝記的エッセー『ダンディスムと G.ブランメル』 Du Dandysme et de G. Brummel (45) ,文学・演劇論集『19世紀の作品と作者』 Les Œuvres et les hommes du XIXe siècle (26巻,60~1909) などがある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報