スペイン,バレアレス県の県都。人口37万5773(2005)。西地中海の大小七つの島々からなるバレアレス諸島中のマリョルカ島にあって,パルマ湾に面する。はじめ島と同じ〈マリョルカ〉と呼ばれていたが,18世紀に現在の名称となった。西地中海の軍事・交易活動の要所に位置するため,フェニキア,ギリシア,ローマ,バンダル(5世紀),ビザンティン帝国(6世紀)を経て,8世紀にイスラム教徒の手に落ちた。1229年,地中海に勢力を拡大していたアラゴン連合王国のハイメ1世に占領され,マリョルカ王国が樹立されると,その首都になった。第一級の港町として繁栄したが,内情は,多民族社会であるため,キリスト教徒とユダヤ教徒の対立がたびたび生じ,また,貴族と零細農民の争いなど,難問を抱えていた。フランコ政権下では観光地化政策が進み,現在は避暑地として脚光を浴びている。ゴシック様式の聖堂(13~16世紀),ロンハ(取引所。15世紀)などの歴史的建造物がある。
執筆者:鈴木 昭一
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…年穀の豊穣と国家の安泰を祈る祭り。年のはじめに豊作を願う春祭と同意。訓読して〈としごいのまつり〉ともいう。…
※「パルマデマリョルカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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