精選版 日本国語大辞典 「パンヤ科」の意味・読み・例文・類語 パンヤ‐か‥クヮ【パンヤ科】 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。熱帯に二〇属一八〇種が分布し、特にアメリカ熱帯地方に多く生育する高木。托葉(たくよう)のある葉は落葉性、花は両性、放射相称。がくは五裂し、五枚の花弁がある。雄しべは五ないし多数。しばしば合生して束になる。子房上位で多室、各室に二~多数の胚珠がある。果実は蒴果で、中には多数の綿毛にうもれた種子がある。パンヤ(カポック)はワタノキとも呼ばれ、インドやセイロン島に自生し、果実の綿毛を枕やクッションなどの詰め物に用いる。また、材からカヌーを作る。きわた科。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パンヤ科」の意味・わかりやすい解説 パンヤ科パンヤかBombacaceae 双子葉植物アオイ目の1科。新旧両大陸の熱帯に 20属約 180種が分布し,特に熱帯アメリカに種類が多い。いずれも高木で,ときに巨木となるものがある。アフリカのバオバブなどのように幹がふくれて水分をたくわえるものも知られる。葉は単純形,または掌状に裂ける。花は5数性で大型のものが多い。おしべはしばしば多数あって互いに癒合し筒状となる。果実は大きな蒴果で多数の種子があり,種子は長い毛に包まれる。パンヤノキなどではこの毛をクッション材,枕材などに用いる。また,熱帯果樹として有名なドリアンなども含む。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報