パーティクルボード(読み)ぱーてぃくるぼーど(英語表記)particleboard

翻訳|particleboard

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パーティクルボード」の意味・わかりやすい解説

パーティクルボード
ぱーてぃくるぼーど
particleboard

木材小片(パーティクルparticle)に接着剤を噴霧塗布し、熱圧成形した比重0.5~0.9の板材で、削片板チップボード、フレークボードともよばれる。強さや収縮膨張の平面内の異方性が少なく、割れなどを生じない、合板と並ぶ厚手の代表的な木質材料。接着剤の種類で耐水性が異なり、強度などで用途も異なる。小径材、廃材の利用など資源面でも重要な役割をなしているが、ステレオキャビネットなど、音に対する特性を生かした用途のほか、家具、建築の下地に広く使用されている。

[有馬孝

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パーティクルボード」の意味・わかりやすい解説

パーティクルボード
particle board

削片板,チップボード,乾式繊維板ともいう。再生木材の一種。木材の小片を結合材で熱圧,成形した板。割れ,そり,節がなく,材質が均一で大量生産や大面積の板の生産が可能。耐候,断熱遮音,耐衝撃,防火にもすぐれている。品質は日本工業規格 (JIS) で定められている。原料は 70%が輸入材で大半が合板工場などの工場残材を利用,また近年は建築廃材も利用されている。断面構造により,表面,芯,裏面ともに木片の大きさが均一な単層ボードと,中心は粗く表面または裏面に向って順次緻密になっている外層ボードに2分類される。家具,建築物の内装材,音響器具材など用途は広い。

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