尿素樹脂(読み)ニョウソジュシ

化学辞典 第2版「尿素樹脂」の解説

尿素樹脂
ニョウソジュシ
urea resin

ユリア樹脂ともいう.尿素ホルムアルデヒド付加縮合反応によって得られる熱硬化性樹脂アミノ樹脂の一つ.尿素とホルマリンとを中性あるいは微アルカリ性で加熱して反応させ,N-ヒドロキシ尿素,N,N′-ビス(ヒドロキシ)尿素を経て,ついで微酸性中でメチレンによる橋かけを生成させて得る.初期生成物に添加剤,充填剤(セルロース粉末など)を加えて成形用コンパウンドとしたり,濃縮して塩化アンモニウムなどを加えて接着剤とし,あるいはヒドロキシメチル基をアルコール類でアルキル化し,アルキド樹脂を添加して塗料とする.また,酸性触媒とほかの添加物を加えて,繊維,加工処理剤とするなどの用途がある.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「尿素樹脂」の解説

尿素樹脂
にょうそじゅし
urea resin

ユリア樹脂ともいい,尿素とホルムアルデヒドとの縮合によって得られる熱硬化性樹脂である。無色透明着色も簡単にできるが,水に弱い。尿素とホルムアルデヒド水溶液を混合して得られる初期重合物に,パルプなどの充填剤を加えて加熱し,固化して樹脂として使用する。たとえば,化粧品,薬品容器キャップ,ボタンなど。また,初期縮合物を,濃縮して木材接着剤に,アルキド樹脂と混ぜて塗料にも使う。

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百科事典マイペディア「尿素樹脂」の解説

尿素樹脂【にょうそじゅし】

ユリア樹脂とも。尿素ホルムアルデヒドの縮合によって作られる熱硬化性樹脂。無色透明で着色性がよいが,耐水性,耐熱性がやや劣る。電気部品や雑貨,漆器生地などの成形材料,合板用接着剤がな用途。硬化剤のホルムアルデヒドの毒性により用途が限られている。
→関連項目合成樹脂塗料接着剤メラミン樹脂

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精選版 日本国語大辞典「尿素樹脂」の解説

にょうそ‐じゅし ネウソ‥【尿素樹脂】

〘名〙 尿素とホルムアルデヒドの縮合によって得られる合成樹脂。成形材料、接着剤、紙や繊維加工に使用。ユリア樹脂。

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世界大百科事典 第2版「尿素樹脂」の解説

にょうそじゅし【尿素樹脂 urea resin】

尿素とホルムアルデヒドの縮合によって得られる熱硬化性樹脂。ユリア樹脂ともいう。フェノール樹脂とならぶ代表的な熱硬化性樹脂で,1920年にドイツで発明された。成形しやすく,着色が容易で,かつ絶縁抵抗や耐電圧性などの電気特性にも優れているため,今日でも用いられているが,耐熱性,耐水性,耐久性に問題があるため,電気部品(つまみ,コネクター,スイッチボックスなど)や雑貨(ボタン,容器類のキャップ,文具,各種ケース類など)が主となっている。

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世界大百科事典内の尿素樹脂の言及

【ガス化学工業】より

…メーカーには,三井東圧化学,三菱瓦斯(ガス)化学,信越化学工業,日産化学工業,日本化成,協和ガス化学工業,コープケミカル,東洋ガス化学工業などがある。ガス化学工業の主要な前記3製品のうち,まずメタノールはその大半がホルムアルデヒドになり,ホルムアルデヒドは,ユリア樹脂(尿素樹脂),メラミン樹脂(接着剤や化粧板等の原料)などや,ポリアセタール(エンジニアリングプラスチック,いわゆるエンプラ)などの原料である。アンモニアは,尿素,硫安などの窒素肥料や,ナイロン,アクリルなどの合成繊維の原料をつくるのに使われる。…

※「尿素樹脂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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