出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
尿素樹脂
にょうそじゅし
urea resin
ユリア樹脂ともいい,尿素とホルムアルデヒドとの縮合によって得られる熱硬化性樹脂である。無色透明で着色も簡単にできるが,水に弱い。尿素とホルムアルデヒド水溶液を混合して得られる初期重合物に,パルプなどの充填剤を加えて加熱し,固化して樹脂として使用する。たとえば,化粧品,薬品の容器のキャップ,ボタンなど。また,初期縮合物を,濃縮して木材接着剤に,アルキド樹脂と混ぜて塗料にも使う。
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デジタル大辞泉
「尿素樹脂」の意味・読み・例文・類語
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にょうそ‐じゅし ネウソ‥【尿素樹脂】
〘名〙 尿素とホルムアルデヒドの縮合によって得られる
合成樹脂。成形材料、接着剤、紙や繊維加工に使用。ユリア樹脂。
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
にょうそじゅし【尿素樹脂 urea resin】
尿素とホルムアルデヒドの縮合によって得られる熱硬化性樹脂。ユリア樹脂ともいう。フェノール樹脂とならぶ代表的な熱硬化性樹脂で,1920年にドイツで発明された。成形しやすく,着色が容易で,かつ絶縁抵抗や耐電圧性などの電気特性にも優れているため,今日でも用いられているが,耐熱性,耐水性,耐久性に問題があるため,電気部品(つまみ,コネクター,スイッチボックスなど)や雑貨(ボタン,容器類のキャップ,文具,各種ケース類など)が主となっている。
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世界大百科事典内の尿素樹脂の言及
【ガス化学工業】より
…メーカーには,三井東圧化学,三菱瓦斯(ガス)化学,信越化学工業,日産化学工業,日本化成,協和ガス化学工業,コープケミカル,東洋ガス化学工業などがある。ガス化学工業の主要な前記3製品のうち,まずメタノールはその大半がホルムアルデヒドになり,ホルムアルデヒドは,ユリア樹脂(尿素樹脂),メラミン樹脂(接着剤や化粧板等の原料)などや,ポリアセタール(エンジニアリングプラスチック,いわゆるエンプラ)などの原料である。アンモニアは,尿素,硫安などの窒素肥料や,ナイロン,アクリルなどの合成繊維の原料をつくるのに使われる。…
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