デジタル大辞泉
「キャビネット」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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キャビネット
- 〘 名詞 〙 ( [英語] cabinet )
- ① 飾りだな。戸だな。
- [初出の実例]「世間普通の蒐集家のキャビネットにあるやうなものではない」(出典:黒衣聖母(1920)〈芥川龍之介〉)
- ② 会議等をする小室。
- [初出の実例]「これらの狐や狸共の密室(キャビネット)にお供して、この支配階級の策謀と淫蕩を実地に見学すべき光栄を与へられたのである」(出典:真理の春(1930)〈細田民樹〉手形の手品師)
- ③ 内閣。「シャドーキャビネット」 〔外来語辞典(1914)〕
- ④ ラジオやテレビの受信機の外箱。
- ⑤ 「レコードキャビネット」の略。
- [初出の実例]「大急ぎでキャビネットからレコードを出して」(出典:細雪(1943‐48)〈谷崎潤一郎〉中)
- ⑥ =キャビネばん(━判)〔舶来語便覧(1912)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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キャビネット
きゃびねっと
cabinet
たんすや飾り棚のような箱形の家具の総称。西洋でも昔の家具は収納用の箱物が中心であったから、このことばは家具の全体を意味しており、キャビネットメーカーといえば家具職人をさした。日本でも従来はたんすが家具を代表していたのと似た事情である。箱物家具の構成は、箱部、戸、棚板、引出し、台輪でできている。2段のものは上部を上箱、下部を下箱という。
[小原二郎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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キャビネット
cabinet
応接間,寝室,食堂などに置く装飾的な小型のたんすで,ヨーロッパなど洋風の室内に不可欠の調度品。元来は貴重品を保存するための小部屋をさしたが,のちに家具を意味するようになり,ルネサンス期のイタリアで初めて使用されるようになった。バロック時代には特にフランスおよび南ドイツですぐれたものが作られた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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キャビネット
たんすや飾り棚のような箱形の家具の総称。箱物家具の構成は、箱部、戸、棚板、引出し、台輪でできている。2段のものは上部を上箱、下部を下箱という。
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
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キャビネット【cabinet】
収納家具の総称。戸棚や飾り棚、書類や貴重品を整理・収納する家具または箱など。
出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のキャビネットの言及
【キャビネット・ペインティング】より
…ヨーロッパでマニエリスムからバロックにかけて,工芸品,宝石,古銭,動植物標本等と共に収集家の収集室(キャビネットcabinet)に飾られた小絵画。神話,風俗,寓意(アレゴリー),風景,静物等主題は多岐にわたるが,いずれも精緻で装飾的な工芸品的性格を特色とする。…
【戸棚】より
…物を収納する箱形の家具をキャビネットcabinetと総称し,そのなかで棚と前面に開閉する扉を付けた収納家具を戸棚(カバドcupboard)という。古代エジプトからギリシア時代までは戸棚の遺構が見いだされていないが,ローマ時代にはアルマリウムarmariumとよぶ,大理石で作られた棚板と扉を備えた戸棚の遺構が残されている。…
※「キャビネット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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