ヒバオア島(読み)ヒバオアトウ(その他表記)Île Hiva Oa

デジタル大辞泉 「ヒバオア島」の意味・読み・例文・類語

ヒバオア‐とう〔‐タウ〕【ヒバオア島】

Hiva Oa南太平洋フランス領ポリネシアマルケサス諸島に属する島。火山島であり、周囲寒流が流れ、サンゴ礁は発達しない。最高峰はテメティウ山(標高1200メートル)。地形は険しく、土壌が豊かで、コプラを産する。画家ゴーギャン晩年に移住し、同地で没した。中心地は南岸アツオナ

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関連語 石川

改訂新版 世界大百科事典 「ヒバオア島」の意味・わかりやすい解説

ヒバ・オア[島]
Île Hiva Oa

中部南太平洋,フランスの海外領土マルキーズ(マルケサス)諸島の中で最大の島。面積200km2人口約1000。山がちの火山島で,南岸と南西岸には高さ150~300mにおよぶ断崖が切り立ち,島の最高峰テメティウ山は標高が約1200mある。ラジオ放送局,病院などがある島の中心アトゥオナには,1904年からフランスのマルキーズ統治の本拠が置かれていたが,40年代にヌクヒバ島タイオハエに移された。画家ゴーギャンはここで亡くなった。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒバオア島」の意味・わかりやすい解説

ヒバ・オア島
ひばおあとう
Hiva Oa

南太平洋、フランス領ポリネシア、マルケサス諸島中の一島。旧名ドミニカDominica島。東西37キロメートル、南北16キロメートル、面積200平方キロメートル、人口1837(1996)。最高峰はテメティウTemetiu山(1200メートル)。火山島で、土壌は肥沃(ひよく)。コプラの産出が多い。南岸のアツオナAtuonaはマルケサス諸島の中心都市。南太平洋を愛した画家ゴーギャンはこの島で没した。

[大島襄二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒバオア島」の意味・わかりやすい解説

ヒバオア島
ヒバオアとう
Hiva Oa

南太平洋,フランス領ポリネシアのマルキーズ諸島最大の島。面積 200km2。火山島で中央山脈の最高点は 1260m。その周囲には肥沃な台地が開ける。熱帯気候に属し,高温多雨で年平均気温は 26℃,年降水量は 750~2500mm。台地ではウシヤギウマが飼育される。南岸のトレイター湾は,周囲を高さ 900mの山に囲まれた良港で,おもにココナッツ製品を輸出する。主要集落はアトゥアナで,E.H.P.ゴーガン埋葬地として知られる。人口 1671 (1988) 。

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