ひゅっと(読み)ヒュット

デジタル大辞泉 「ひゅっと」の意味・読み・例文・類語

ひゅっ‐と

[副]
物が風を切って飛ぶさま。「ひゅっと矢を放つ」
造作なく行われるさま。
「歌がぢきに―出る」〈滑・膝栗毛・四〉
確実であるさま。
わたしとこの草履は―丈夫で」〈滑・膝栗毛・四〉
[類語](1ひゅうびゅうぴゅうびゅんびゅんひゅうひゅうびゅうびゅうぴゅうぴゅうそよそよさわさわそよざわざわさやさやさらさらはたはたばたばた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ひゅっと」の意味・読み・例文・類語

ひゅっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 風を切って飛ぶ音を表わす語。ひゅうと。
    1. [初出の実例]「東寺をけさにヒュッと翦れ鷹」(出典:雑俳・折句柱(1795))
  3. 手軽に行なわれるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「うたが直に、ひゅっと出るといふものじゃから」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四)
  4. 間違いなく確かなさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「わたしとこのぞうりはひゅっと丈夫で」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android