さらさら(読み)サラサラ

デジタル大辞泉 「さらさら」の意味・読み・例文・類語

さら‐さら

[副](スル)
物が軽く触れ合う音を表す語。「風が笹の葉をさらさら(と)鳴らす」
浅い川の水がよどみなく軽やかに流れるさま。「小川さらさら(と)流れる」
つかえずに軽快に進むさま。「さらさらと署名する」
物に湿り気粘り気がなく、乾いた感じのするさま。「さらさら(と)した髪」
[形動]4に同じ。「さらさらな雪」
アクセントラサラ、はサラサラ
[類語]1ひゅうびゅうぴゅうひゅっとびゅんびゅんひゅうひゅうびゅうびゅうぴゅうぴゅうそよそよさわさわそよざわざわさやさやはたはたばたばた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「さらさら」の意味・読み・例文・類語

さら‐さら

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. 物が軽く触れあってたてる音などを表わす語。また、風や雨、雪、波などの音、水の浅く流れる音、物の煮え立つ音、茶づけを食べる音などを表わす語。
      1. [初出の実例]「天風うち吹きて、海のおもていとさわがしう、さらさらとさわぎたり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
      2. 「御念珠さらさらと押揉せ御坐ければ」(出典:源平盛衰記(14C前)一〇)
    2. 物事がすみやかに進むさま、物事がつかえないで、よどみなく行なわれるさまを表わす語。すらすら。
      1. [初出の実例]「橋の行桁をさらさらさらと走りわたる」(出典:平家物語(13C前)四)
      2. 「立ながら一筆さらさらとかき給ひ」(出典:咄本・一休咄(1668)二)
    3. さっぱりとしたさま、いやみのないさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「さらさらと、うたひちらす、はな哥は、天下無双也」(出典:評判記・満散利久佐(1656)小藤)
    4. 物にしめり気やねばり気がなく、さっぱりしているさま、かわいていて、べとべとしていないさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「癖の無いさらさらした洗髪を」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 しめり気やねばり気がなくさっぱりしているさま。
    1. [初出の実例]「そこには、生温い、サラサラに乾いた〈略〉佐々の掌の感覚があった」(出典:善心悪心(1916)〈里見弴〉)

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