デジタル大辞泉 「じゃ」の意味・読み・例文・類語
じゃ[連語]
《断定の助動詞「だ」の連用形に「は」の付いた「では」の音変化》連語「では」に同じ。「それ
《格助詞「で」に係助詞「は」の付いた「では」の音変化》連語「では」に同じ。「今
《連語「ては」の転じた「では」の音変化》連語「ては」に同じ。「そんなに飲ん
[補説]「では」よりはくだけた場面に使われる。
じゃ[助動]
1 断定の意を表す。…である。…だ。
「もうちと早く来るとよかったのじゃが」〈横光・蠅〉
2 (連体形の用法)認定する意を表す。…であると認める。
「むむ、姉ぢゃ人、これは幸ひぢゃ」〈伎・壬生大念仏〉
3 (疑問語を受け、下に「知らぬ」を伴って)不明の意を表す。…であるかどうか。
「どのあたりに有ることぢゃ知らぬ」〈虎寛狂・三本柱〉
4 (多く疑問語「何と」を受けて)反語の意を表す。…であろうか、いや、そうではない。
「諸侍が何とその様なさもしい事をする物ぢゃ」〈虎寛狂・雁盗人〉
5 (「てじゃ」「にじゃ」の形で)軽い敬意を表す。…(し)ておいでだ。→だ
「小春殿は二階に寝てぢゃ」〈浄・天の網島〉
[補説]室町後期以降の語。未然形「じゃら(じゃろ)」、連用形「じゃっ」、連体形「じゃる」の例は少ない。現代でも古風な口調や方言として、西日本を中心に「や」とも音変化して広く行われている。