デジタル大辞泉
「そよ」の意味・読み・例文・類語
そ‐よ[感]
[感]ふと思い出したときや、あいづちを打つときなどに用いる語。そうだ。そうそう。それそれ。→そよや
「御前にこそわりなくおぼさるらめと言へば、―、などかうはとて」〈源・夕顔〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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そよ
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) しずかに風の吹く音、また、物が触れあってたてるかすかな音などを表わす語。
- [初出の実例]「さ夜更けて妹を思ひ出でしきたへの枕も衣世(ソヨ)に歎きつるかも」(出典:万葉集(8C後)一二・二八八五)
- 「やがて出づるに、後にそよと鳴りて、人の気色、足音す」(出典:古本説話集(1130頃か)六八)
- [ 2 ] 〘 名詞 〙 風のことをいう山ことば。〔随筆・北越雪譜(1836‐42)〕
そ‐よ
- 〘 感動詞 〙
- ① ふと思い出したり相づちをうったりするときにいう語。それそれ。それよ。
- [初出の実例]「そよ、それにつけてもの思はせ奉りけんを思ふに、いと苦しうなむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)
- ② 歌謡のはやしことば。
- [初出の実例]「小車錦の 紐解かむ 宵入を忍ばせ夫 よやな 我忍ばせ子 我忍ばせ 曾与(ソヨ)」(出典:風俗歌(9C前‐11C中か)小車)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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