ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒリアード」の意味・わかりやすい解説
ヒリアード
Hilliard, Lawrence
[没]1640. ロンドン
イギリスのミニアチュール (小型肖像画) 画家。 16~17世紀の有名なミニアチュールの画家 N.ヒリアードの子で,父のもとで修業し主としてミニアチュールを描いた。 1619年の父の死後,宮廷肖像画家の地位を受継ぎ,数多くの王侯貴族の肖像画を制作。作風は父よりも生硬であるが,色彩はより豊富で変化がある。主要作品『肖像画』2点 (1636,38,ボーシャン・コレクション) 。
ヒリアード
Hilliard, Nicholas
[没]1619.1.7. ロンドン
イギリスのミニアチュール (小型肖像画) 画家。ロンドンに住み,金工と似顔絵にすぐれ,エリザベス1世の宮廷で肖像画を描いた。息子,ローレンス (1582頃~1640) も画家となったが,弟子 I.オリバーがより知られている。作品 27点がロンドンのビクトリア・アンド・アルバート美術館に収録されている。著書『肖像画論』 Treatise on Arte of Limning (1600頃) 。
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