ビアボーム(読み)びあぼーむ(英語表記)Sir Max Beerbohm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビアボーム」の意味・わかりやすい解説

ビアボーム
Beerbohm, Sir Max

[生]1872.8.24. ロンドン
[没]1956.5.20. ラパロ
イギリス随筆家,カリカチュアリスト。オックスフォード大学在学中から雑誌『イエロー・ブック』にエッセーを発表。 1898年 G.B.ショーのあとをうけて『サタデー・レビュー』誌の劇評を担当。エッセーや批評はいずれも機知に富み,世紀末のダンディズムを表わしている。『ロセッティとその一派』 Rossetti and His Circle (1922) などの戯画,同時代の文学者たちのパロディーが多数あり,オックスフォードを風刺した小説『ズレイカ・ドブソン』 Zuleika Dobson (1911) も有名。第2次世界大戦中を除いて,後半生はイタリアリビエラに住んだ。 1939年ナイトに叙せられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビアボーム」の意味・わかりやすい解説

ビアボーム
びあぼーむ
Sir Max Beerbohm
(1872―1956)

イギリスの随筆家、小説家、劇評家。オックスフォード大学在学中から風刺漫画や軽妙な筆致文章頭角を現し、G・B・ショーの後任として『サタデー・レビュー』の劇評を担当。知友の文学的肖像という散文ジャンルを確立した奇才。パロディー集『ロセッティとその一統』(1922)、小説『ズーレイカ・ドブスン』(1911)などがある。

[土岐恒二]

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