ビタミンP(読み)ビタミンピー(英語表記)vitamin P

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビタミンP」の意味・わかりやすい解説

ビタミンP
ビタミンピー
vitamin P

毛細血管壁の抵抗力を高め,透過性亢進を防ぐ因子である。ビタミンC欠乏症の治療薬としてパプリカレモンから抽出され,A.セント=ジェルジによって命名された (1936) 。その後,この結晶ヘスペリジンルチンの混合体であることが判明し,さらにそのフラボン類でも同じ作用があることが見出されたので,現在では独立したビタミンとは考えられていない。

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