焦電気(読み)ショウデンキ

百科事典マイペディアの解説

焦電気【しょうでんき】

パイロ電気,ピロ電気とも。結晶体の一部を熱すると電気を帯びる現象電気石に顕著で名の由来となっている。1756年F.U.T.エピヌスが発見したとされるが,それ以前に発見されていたともいわれる。熱した結晶を冷やしながら鉛丹硫黄の粉末をふりかけると,鉛丹は負,硫黄は正に帯電した部分に集まるので観察できる。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうでんき【焦電気】

パイロ電気,またはピロ電気ともいう。熱したり冷やしたりすると結晶に電荷が現れる現象。英語ではpyroelectricityというが,接頭語のpyroは火を意味するギリシア語pyrを語源とする。 熱せられた電気石(トルマリン)が冷えると灰を吸着する現象は,かなり古くからスリランカ(セイロン)やインドで知られていたらしいが,これがセイロン磁石としてヨーロッパにもたらされたのは18世紀の初頭であった。この結晶の温度変化によって生ずる現象はヨーロッパの科学者の興味を誘い,多くの研究がなされた。

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大辞林 第三版の解説

しょうでんき【焦電気】

電気石などの誘電体結晶の一部を熱したとき、その表面に電荷が現れる現象、またはその電荷。ピロ電気。パイロ電気。

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世界大百科事典内の焦電気の言及

【電気分極】より

…自発分極の値は一般に温度の関数であるから,極性結晶の温度を変化させると,自発分極の値の変化に応じて,結晶の両端に正,負の電荷が対になって現れる。この現象を焦電気効果という。極性結晶には,電場を加えたとき自発分極の向きが反転するものとしないものとがある。…

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