フォゴ島(読み)フォゴトウ(その他表記)Fogo

デジタル大辞泉 「フォゴ島」の意味・読み・例文・類語

フォゴ‐とう〔‐タウ〕【フォゴ島】

Ilha do Fogo》アフリカ西岸ベルデ岬西方沖にあるカーボベルデの島。首都プライアがあるサンティアゴ島の西に位置する。名称ポルトガル語で「火の島」を意味する。成層火山のフォゴ山は、中央カルデラをもつ活火山として知られる。主な町はサンフェリペワインが有名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォゴ島」の意味・わかりやすい解説

フォゴ島
ふぉごとう
Fogo

アフリカ大陸西岸沖のベルデ岬諸島南部の島。カーボベルデ領。面積490平方キロメートル、人口3万7409(2000)。中央部東北寄りにピコ火山(2829メートル)があり、1500年から1995年の間に10回ほど噴火、1847年の噴火では死者を出した。1995年4月の噴火では割れ目火口から溶岩を噴出し、溶岩噴泉は高さ300メートルに達した。溶岩はカルデラの中を約4キロメートル流下し、一つの部落破壊、カルデラに住む約5000人が避難した。肥沃(ひよく)な火山性土壌に覆われた裾野(すその)では、コーヒー、タバコを産する。中心地は西岸の港町サン・フィリペ。

[中村和郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android