ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フスト」の意味・わかりやすい解説
フスト
Fust, Johann
[没]1466.10.30. パリ
ドイツの印刷業者。金銀細工ギルドの親方で,金融業も営んでいたといわれる。 J.グーテンベルクの活版所に融資をしたが,その返済をめぐって訴訟を起こし,1455年その活版所を手に入れた。そしてグーテンベルクの弟子であった P.シェッファーを女婿にし,印刷業を営んだ。 1456年『グーテンベルク聖書』,1459年旧約聖書『詩篇』,1462年 48行ラテン語聖書など,優れたインキュナビュラを生み出した。
フスト
Justo, Agustín Pedro
[没]1943.1.10. ブエノスアイレス
アルゼンチンの軍人,政治家。大統領 (在任 1932~38) 。陸軍士官学校とブエノスアイレス大学に学び,改進派の一員として 1920年代に内閣に入り,30年の保守派の革命後,一時陸軍長官をつとめ,32年に大統領となり,経済統制を断行。第2次世界大戦ではアルゼンチンの中立に反対し,新枢軸派となった。
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