フレモント(英語表記)Frémont, John Charles

デジタル大辞泉 「フレモント」の意味・読み・例文・類語

フレモント(Fremont)

フリーモント

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレモント」の意味・わかりやすい解説

フレモント
Frémont, John Charles

[生]1813.1.21. ジョージアサバンナ
[没]1890.7.13. ニューヨーク
アメリカ探検家軍人政治家。チャールストン大学を卒業後,1838年にアメリカ陸軍測量部の将校となり,41~54年に5回にわたる西部探検に参加。この間,45年にはメキシコと係争中のカリフォルニアにおもむき,メキシコ政府の退去命令を拒否して反乱軍を援助。 46年 R.ストックトン提督とともにカリフォルニアを占領,一時軍事総督をつとめた。 48~49年にはカリフォルニアの所有地で金鉱が発見され,巨富を得た。 50年連邦上院議員。 56年の大統領選挙には共和党から出馬したが落選。南北戦争では北軍の陸軍少将として西部軍司令官に任命され,活躍したが,北軍とともに戦うミズーリの奴隷は解放するというフレモントの宣言に対して,時機尚早と判断した A.リンカーン大統領と意見が合わず,司令官を解任され引退。戦後西部で鉄道業に投資し,78~83年アリゾナ准州総督をつとめた。

フレモント
Fremont

アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ南東 45kmにある都市。西部探検家 J.フレモントにちなんで名づけられた。市は 1956年に町村合併によって成立した。高速道路発達によって宅地化が進み,工業も立地してサンフランシスコ湾大都市圏の一部を構成するようになった。人口 21万4089(2010)。

フレモント
Fremont

アメリカ合衆国,ネブラスカ州東部の都市。プラット川の岸にある。周辺大草原地帯。 1856年入植,66年ユニオン・パシフィック鉄道の開通によって農畜産物の集散地として発達。鉄道関係の部品工場がある。人口2万 3680 (1990) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「フレモント」の意味・わかりやすい解説

フレモント
John Charles Frémont
生没年:1813-90

アメリカの探検家,軍人,政治家。合衆国陸軍の地勢調査隊を率いて数次にわたる西部探検を行い著名になる。カリフォルニア併合に際しても重要な役割を果たす。1856年新しく結成された共和党の大統領候補になるが民主党のブキャナンに敗れる。南北戦争勃発後は,連邦西部方面軍の司令官に任命されるが,奴隷所有者に対する彼の急進的政策のためリンカンと対立して解任され,その後は失意の人生を送る。
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世界大百科事典(旧版)内のフレモントの言及

【グレート・ベースン】より

…鉱物資源に恵まれるほか,放牧や灌漑農業も行われる。19世紀中ごろにこの地を通過したジョン・C.フレモントにより命名された。【矢ヶ崎 典隆】。…

【タホー[湖]】より

…シエラ・ネバダ山脈中の断層盆地で,標高1899m,面積494km2,最大水深495m。湖名はワショー・インディアン語で〈湖〉を意味し,1844年に探検家J.C.フレモントによって発見された。アメリカ西部の代表的な観光保養地で,とくに夏に観光客が多いが,冬季には周辺のスキー場はウィンター・スポーツのメッカとなる。…

※「フレモント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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