デジタル大辞泉 「ブランデンブルク州」の意味・読み・例文・類語 ブランデンブルク(Brandenburg) ドイツ東部、ベルリンの西方にある工業都市。エルベ川支流のハーフェル川に臨む。中世の建築物が残る。ブランデンブルク‐アン‐デア‐ハーフェル。ベルリンを中心としてドイツ東部からポーランド西部にかけての地域。12世紀にブランデンブルク辺境伯領、のちプロイセン王国の中心をなした。ドイツ東部の州。東はポーランドに接する。州都ポツダム。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブランデンブルク州」の意味・わかりやすい解説 ブランデンブルク〔州〕ブランデンブルクBrandenburg ドイツ東部の州。州都ポツダム。ドイツ平原の中央部を占め,西はザクセンアンハルト州,東はポーランド,南はザクセン州およびチェコ,北はメクレンブルクフォアポンメルン州に接する。第2次世界大戦後,ブランデンブルクを州都として一州をなしたが,1952年,旧東ドイツ治下では主としてポツダム,フランクフルト,コトブスの3県に分割され,オーデル川以東はポーランドに編入された。 90年東西ドイツ統合に伴い州として再構成され,中心部のベルリンは独立した州となった。 10世紀初めにドイツ王ハインリヒ1世が進出するまでは,スラブ族の居住地であった。 12世紀頃から,ブランデンブルク辺境伯領,ノルトマルク伯領などの領邦国家が確立し,ドイツ人の植民やキリスト教の布教が急速に進み,13世紀にはブランデンブルクを中心に多くの都市が栄えた。当時ベルリンはまだ小都市にすぎなかったが,1488年からは辺境伯の居地となった。 17世紀中頃から台頭したブランデンブルク辺境伯のホーエンツォレルン家は,1701年選帝侯フリードリヒ3世を王としてプロシア王国を支配,やがてブランデンブルクはプロシアの中核をなし,ドイツ帝国 (1871~1918) の中心的州となった。エルベ川,オーデル川が州域を流れ,多くの湖がある。メクレンブルクフォアポンメルン州に次いで人口密度が低く,森林が広がり,おもな都市はポツダム,コトブス,ブランデンブルク,フランクフルトアンデアオーデルなど5指に満たない。オオムギ,ライムギ,ジャガイモ,コムギなどが主要作物で,近郊農業,牧畜,酪農も行われる。工業は機械,製鋼,織物など。エルベ=ハーフェル運河,オーデル=シュプレー運河が通る。面積 2万9480km2。人口 251万1525(2010推計)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報