ブルゴス大聖堂(読み)ブルゴスだいせいどう(英語表記)Burgos Cathedral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルゴス大聖堂」の意味・わかりやすい解説

ブルゴス大聖堂
ブルゴスだいせいどう
Burgos Cathedral

スペイン北部,ブルゴスにあるゴシック建築の大聖堂。セビリアトレドの大聖堂とともにスペイン三大ゴシック大聖堂の一つに数えられる。フェルナンド3世統治下の 1221年,フランス・ゴシック建築の影響を受けたマウリーシオ司教が中心となり建築が始まった。14世紀にほぼ完成したが,15世紀に入るとドイツ人ファン・デ・コローニアの手によりフランボアイヤン様式装飾が施され,さらに完成度の高いものとなった。優美な尖塔や翼廊,13の礼拝室のいずれもイスラム建築の影響を受けたスペイン独自のゴシック様式であるが,フランボアイヤン様式の代表例としては「元帥礼拝堂」があげられる。レコンキスタ (国土回復運動) の英雄エル・シッドの墓がある。1984年世界遺産の文化遺産に登録。

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