ベチベル(英語表記)Vetiveria zizanioides; vetiver

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベチベル」の意味・わかりやすい解説

ベチベル
Vetiveria zizanioides; vetiver

イネ科の大きな多年草で,旧熱帯原産であるが,香料をとるため暖地でしばしば栽培される。日本では鹿児島県下や硫黄島で栽培されたことがある。草丈は 2mにもなり,葉は広線形,やや白緑色でざらつき,葉鞘は長い。秋に,葉腋に円錐状の花序をつける。根茎に精油2~3%を含み,主成分はベチベノールである。揮発性が少いので香油の保留剤として用いられる。本種に近縁なもので有名なレモングラスシトロネラソウ茎葉から香料をとる。

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