日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペリエ」の意味・わかりやすい解説
ペリエ
ぺりえ
Casimir Périer
(1777―1832)
フランスの政治家。ペリエ銀行の頭取、フランス銀行の理事であったが、1817年に衆議院議員に選出されてから政界で活躍するようになった。復古王政期には自由主義的議員を集め率先して政府批判を行った。1830年の七月革命後抵抗党の領袖(りょうしゅう)としてルイ・フィリップ王政を支持し、1831年3月にラフィットにかわって内閣を組織した。外交面ではウィーン体制維持を唱えながら、ベルギーにフランス軍を派遣した。内政では秩序の回復を最優先させて推進するとともに、11月のリヨンの暴動を鎮圧した。翌1832年ペストの流行のなかパリ市立病院を訪れ、ペストに感染して死亡した。
[本池 立]
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