ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーキンズ」の意味・わかりやすい解説
ホーキンズ
Hawkins(Hawkyns), Sir John
[没]1595.11.12. プエルトリコ沖
イギリスの奴隷商人,海軍軍人。父ウィリアム,兄ウィリアムはともに船長,貿易商人でプリマス市長。父の跡を継ぎ,アフリカでの交易に従事,ギニー海岸でポルトガル商人から奪った黒人を南アメリカで売ってイギリス最初の奴隷売買を行い (1562~64) ,ポルトガル,スペインの商人を刺激し,メキシコのスペイン植民地で船を没収された。 1577年から海軍省に勤め,イギリス海軍の改良に貢献,船員のために病院を建設。 88年提督としてスペインの無敵艦隊と戦い,ナイト爵を叙爵。 95年 F.ドレークとともに 27隻の船舶を率いてスペイン領西インド諸島の襲撃を試みたが,プエルトリコ上陸前夜に病死。
ホーキンズ
Hawkins(Hawkyns), Sir Richard
[没]1622.4.18. ロンドン
イギリスの航海者,海軍軍人。 J.ホーキンズの子。 1585~86年 F.ドレークの西インド遠征に参加しスペイン船を襲撃。 88年スペインの無敵艦隊との戦闘に参加。 90年父に従ってスペイン海岸を襲撃。 93年6月プリマスから世界周航に出帆し,南アメリカの南端を回って西海岸を北上中,94年6月ペルー沖でスペイン艦隊と戦って重傷を負い,捕虜になってスペインに連行された。 1602年釈放されイギリスに帰還。翌年プリマス市長に選出された。 04年海軍副司令官。 20年アルジェリアのバーバリー海賊を攻撃するための遠征艦隊に参加した。
ホーキンズ
Hawkins, Eric
[没]1994.11.23. ニューヨーク
アメリカの舞踊家。バレエ・ダンサーとして出発し,1935年からアメリカン・バレエ・シアター,バレエ・キャラバンなどに在籍。 38年 M.グラハム舞踊団に入り,グラハムの相手役としてモダン・ダンス界で活躍,2年間グラハムと結婚生活を過した。 51年から作曲家 L.ドルゴゼウスキーや彫刻家 R.ドラジオと組んで小舞踊団を結成,"Here and Now with Watchers " (1957) などアブストラクト作品を作って世界を巡演した。
ホーキンズ
Hawkins, Coleman
[没]1969.5.19. ニューヨーク
アメリカのジャズ・テナーサックス奏者。 10代後半で楽界入りし,1923年にフレッチャー・ヘンダーソン楽団に参加。 34年には単身渡欧,39年に帰国。代表ヒット曲は,『ボディ・アンド・ソウル』。
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