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私掠船 しりゃくせんprivateers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

私掠船
しりゃくせん
privateers

王の特許状を得て,外国船捕獲にあたった私船。エリザベス朝イギリスの例が有名。 1856年パリ宣言明文で禁じた。

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デジタル大辞泉の解説

しりゃく‐せん【私×掠船】

国王から免許を受け、敵国の船を攻撃し略奪する権利を認められた船。略奪した金品国王船長とで分配した。16世紀ごろから19世紀まで、英国をはじめヨーロッパ各国で盛んに利用された。

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百科事典マイペディアの解説

私掠船【しりゃくせん】

特許私船とも。正規の艦隊には属さないが,国家の認可・命令・監督下に海軍旗を掲げ,他国の商船捕獲や時に軍艦襲撃を行う武装船。16―17世紀のヨーロッパ諸国にその例が多い。
→関連項目海賊キッド

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世界大百科事典 第2版の解説

しりゃくせん【私掠船 privateer】

私掠特許状letter of marqueによって,敵国の艦船を襲撃し,拿捕(だほ)する権利を認められた民間の船舶。私拿捕船ともいう。相手方の船舶そのものをはじめ,いっさいの戦利品は,特許を与えた国王と私掠船の船長の間で,あらかじめ定められた比率に従って分配された。とくに16世紀には,イギリス,フランス,ネーデルラントなどの私掠船が,スペインの銀船隊を襲うことが多く,新世界植民地をめぐる闘争の主要な戦術とさえみなされた。

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大辞林 第三版の解説

しりゃくせん【私掠船】

国王の特許を得て、敵国の船を攻撃し捕獲する権利を認められた一種の海賊船。戦利品は国王と船長の間で分配された。一六~一七世紀にカリブ海などで多く出没した。

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世界大百科事典内の私掠船の言及

【海軍】より

… 喜望峰を迂回するインド航路の開拓(1498)やアメリカ大陸の発見によって,軍艦,艦隊は大洋航海と洋上戦闘の時代へと移る。戦争と発見と交易がほぼ同じ意味をもつこの時代,商船も海賊や私掠(しりやく)船に備えて大砲を搭載した。18世紀末になるまで商船は備砲の数を除いては速力や外装で軍艦と大差がなかった。…

【海賊】より

… 16世紀後半に始まるイギリスとスペインの抗争では,交戦相手国の船を略奪してもよいという国王の私掠免許を盾に取った海賊行為の応酬が公然と行われ,両国の制海権争奪戦に大きな役割を果たした。J.ホーキンズF.ドレーク,R.グレンビル,M.フロビッシャー,カンバーランド伯ら私掠船の船長は,イギリス史上にその名を残している。1588年にイギリス艦隊の一員となってスペインの無敵艦隊を撃退したのも,このような私掠船出身の指揮官だった。…

【捕獲】より

… 捕獲権を行使できるのは,原則として交戦国の軍艦および軍用航空機である。古くは,国王の特許を得た私掠船と呼ばれる私船が,戦時において捕獲権を行使することもあったが,これは1856年のパリ宣言で廃止された。
[対象]
 捕獲の対象となるのは,第1に敵商船および敵貨である。…

※「私掠船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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