ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボイエ」の意味・わかりやすい解説
ボイエ
Boye, Karin Maria
[没]1941.4.24. アリングソース
スウェーデンの女流作家。ウプサラ,ストックホルム両大学で学び,詩集『雲』 Moln (1922) でデビュー。その後フランスの作家 H.バルビュスが発刊した雑誌『クラルテ』を主軸とする社会主義運動 (→クラルテ運動 ) に参加,その中心人物となった。共産主義の発展により個人の人間性が喪失する未来都市の悲劇を描いた小説『カロカイン』 Kallocain (40) は遺書ともいうべきもので,その出版後まもなく自殺。
ボイエ
Boie, Heinrich Christian
[没]1806.3.3. メルドルフ
ドイツの詩人。「ゲッティンゲン林苑同盟」の一員で,機関紙『ゲッティンゲン詩神年鑑』 Göttinger Musenalmanach (1770~75) の創刊,編集で知られる。また『ドイツ学術誌』 Deutsche Museum (76~88) ,『新ドイツ学術誌』 Neue deutsche Museum (89~91) を出した。
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