ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボリス3世」の意味・わかりやすい解説
ボリス3世
ボリスさんせい
Boris III
[没]1943.8.28. ソフィア
ブルガリア王 (在位 1918~43) 。フェルディナント1世の長男。ソフィアの陸軍学校で教育を受け,軍人としてバルカン戦争,第1次世界大戦に従軍。統治の前半は政治の表面に出なかったが,1935年以来親ドイツ派軍人の支持で独裁制を確立。しかし第2次世界大戦の勃発に際して中立政策を試み,ヒトラーと交渉したが,結局ドイツ側に立たざるをえなかった (41) 。ボリスの死因は心臓発作といわれるが,暗殺説もあり不明。死後,妃ジョバンナ (イタリア王ビットリオ・エマヌエレ3世の娘) との間に生れたシメオン2世が6歳で王位を継承。
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