ボリス3世(読み)ボリスさんせい(英語表記)Boris III

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボリス3世」の意味・わかりやすい解説

ボリス3世
ボリスさんせい
Boris III

[生]1894.1.30. ソフィア
[没]1943.8.28. ソフィア
ブルガリア王 (在位 1918~43) 。フェルディナント1世の長男。ソフィアの陸軍学校で教育を受け,軍人としてバルカン戦争,第1次世界大戦に従軍統治の前半は政治の表面に出なかったが,1935年以来親ドイツ派軍人の支持で独裁制を確立。しかし第2次世界大戦の勃発に際して中立政策を試み,ヒトラーと交渉したが,結局ドイツ側に立たざるをえなかった (41) 。ボリスの死因心臓発作といわれるが,暗殺説もあり不明。死後,妃ジョバンナ (イタリア王ビットリオ・エマヌエレ3世の娘) との間に生れたシメオン2世が6歳で王位を継承。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ボリス3世」の解説

ボリス3世(ボリスさんせい)
Boris Ⅲ

1894~1943(在位1918~43)

ブルガリアの国王。1918年10月父フェルディナント1世退位に伴い即位。軍内部の秘密組織「将校連盟」と権威主義的刷新を主張する超党派の政治組織「ズヴェノ」のクーデタの翌35年,内部対立に乗じてクーデタ指導者を内閣から退け実権を掌握した。実質的憲法停止,政党解散などの政策を継承し,無党派高級官僚学者からなる内閣を通じて43年急死するまで国王独裁体制をしいた。41年枢軸国側に加盟するが,対ソ戦は不参加。後継国王は長子シメオン2世

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20世紀西洋人名事典 「ボリス3世」の解説

ボリス3世
Boris Ⅲ


1894 - 1943
ブルガリア国籍。
元・ブルガリア国王。
父フェルディナンド1世の後を受けて即位し、1923年の軍事クーデターを機に政界に強い影響力を及ぼす。その後、’35年首相ゲオルギエフの退陣後の後継者争い、将校内部との対立に乗じて政治の実権を掌握し、国王独裁制を敷く。ボリスの王妃はイタリア王家出身で、その影響もあってバルカン諸国の反イタリア同盟に反対の立場をとり、’41年には三国同盟に加入。同年3月英国、さらに米国に宣戦布告するが、ソ連への宣戦布告は拒否する。’43年8月、ヒトラーとの会見後、心臓発作のため急死。一説に暗殺説がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「ボリス3世」の解説

ボリス3世

生年月日:1894年1月30日
ブルガリア国王(在位1918〜43)
1943年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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