改訂新版 世界大百科事典 「ポミャロフスキー」の意味・わかりやすい解説
ポミャロフスキー
Nikolai Gerasimovich Pomyalovskii
生没年:1835-63
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ロシアの小説家。ペテルブルグの貧しい補祭の家に生まれる。神学校を卒業(1857)後、ペテルブルグ大学の聴講生になる。1857年に文壇に登場するや、中編『小市民の幸福』『モーロトフ』(ともに1861)を書いて「自然派」の流れを継承し、代表作『神学校の記録』(1862~63)では、自らの体験に基づき神学校内の体罰、冷ややかな教育方針、保守主義などを徹底的にリアルな筆致で暴露した。その作品世界に生きる平民、雑階級人の主人公にもみられる、貴族文化を拒む作者の独自の世界感覚には、チェルヌィシェフスキーなど革命的民主主義者の影響がみられる。
[島田 陽]
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