マウント・バーノン(読み)まうんとばーのん(英語表記)Mount Vernon

翻訳|Mount Vernon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マウント・バーノン」の意味・わかりやすい解説

マウント・バーノン(アメリカ合衆国、バージニア州)
まうんとばーのん
Mount Vernon

アメリカ合衆国、バージニア州北部、ポトマック川を見下ろすアレクサンドリア近郊の地名。アメリカ合衆国初代大統領ジョージワシントンの家と墓の所在地である。ワシントンDCの南方約24キロメートルに位置する。1674年にワシントン家の所有となり、1743年にジョージの異母兄ローレンスが邸宅を建設し、1754年にジョージが邸宅を譲り受けた。邸宅はイギリスのハノーバー王朝時代風の木造二階建てで、広い芝生、きれいな庭園と付属建物がある。18世紀の合衆国南部におけるプランテーション所有者の典型的な邸宅でもある。

[菅野峰明]


マウント・バーノン(アメリカ合衆国、ニューヨーク州)
まうんとばーのん
Mount Vernon

アメリカ合衆国、ニューヨーク州南東部、ブロンクス川に臨む都市。人口6万8381(2000)。ニューヨーク市の郊外住宅都市としての性格が強いが、機械金属、電子機器、化粧品など工業発達も見逃せない。1660年代に開かれたが、本格的には1852年に計画都市として発足したことによる。1892年市制施行。19世紀後半にイタリアからの移住者が集中し、現在もイタリア系住民の間ではフェスティバルが盛大に開催される。

[作野和世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マウント・バーノン」の意味・わかりやすい解説

マウントバーノン
Mount Vernon

第1代アメリカ大統領 G.ワシントンの邸宅と墓地のある場所。アメリカ合衆国,ワシントン D.C.から 24km離れたポトマック川沿岸にある。 18世紀に建てられた木造家屋で,ワシントンとその家族が用いた家具類が保存されている。ワシントンは3歳以後ここで育ち,大統領引退後もここに居住した。付近一帯の約 20km2はワシントン家の私有地であったが,現在は約 0.8km2土地婦人会が所有,管理し,免税地となっている。

マウントバーノン
Mount Vernon

アメリカ合衆国,ニューヨーク市の東郊,ブロンクス川とハッチンソン川にのぞむ都市。 1664年入植,付近一帯ではアメリカ独立戦争のとき,数回の戦争が行われた。 1851年,ニューヨーク市の高い家賃の対策として住宅組合がここの土地を買収して以来,郊外の住宅地として発展した。出版,衣料,電気器具,薬品などの産業が発達している。ハッチンソン川を浚渫してできた港は,石油の備蓄基地となっている。人口6万 7153 (1990) 。

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