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ブラジル北西部,アマゾナス州の州都。人口168万8524(2005)。河港都市で,アマゾン川とその支流ネグロ川との合流点付近,ネグロ川左岸のテラ・フィルメ上に位置する。標高約40m。河口のベレンから水路1713km,快速船で3日。数千トン級の外洋船が入り,川船との積替港としても重要である。旧称マナオスManaosは原住民マナオ族に由来する。1669年に創設され,ネグロ川のサン・ジョゼ要塞と呼ばれた。19世紀末から20世紀初頭にかけての天然ゴム採取産業の中心として栄えたが,ゴム産業の衰退とともに町も一時衰微。大理石造のアマゾナス劇場は1896年建設されたもので,1970年修復,開館された。1968年自由貿易地帯(ゾーナ・フランカ)に指定され,また工業団地が造成され,電気機器,機械,輸送機器など内陸型工業が誘致された。サン・パウロまでの道路(4013km)も建設されて人口は急増,アマゾニア開発の拠点で,熱帯の観光都市ともなっている。
執筆者:西川 大二郎
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ブラジル北部、アマゾナス州の州都。アマゾン川の支流ネグロ川の沿岸、本流との合流点近くに位置する。人口140万5835(2000)。アマゾン流域最大の港湾施設をもつ河港都市で、河口から1500キロメートルにあり、外航船が入ってきてにぎわっている。19世紀後半から20世紀初頭まで野生ゴムの世界最大の集荷地として栄えたが、その後マレー半島のゴムに押されて一時衰えた。市内にあるオペラ・ハウスはゴム景気時代の遺産である。しかし、近年ふたたび立ち直り、アマゾン盆地の経済、文化の中心、およびアマゾン観光の拠点となっている。自由港で自由貿易地帯(ゾナ・フランカ)が設けられ、一定額まで無税なため、ブラジル全土から観光を兼ねた買物客が集まる。郊外に工業団地がつくられ、電気機器、機械、輸送機器などの工場が誘致され、日本企業も進出している。
[山本正三]
…人口232万(1995),人口密度1.5人/km2。州都はマナウス。北緯2゜9′と南緯9゜49′との間に位置する内陸州。…
… アマゾニアの気候は,この流域が低緯度に位置し,標高が低いため,一般に高温多雨である。特にアマゾナス州の州都マナウスより上流のネグロ川とソリモンエス川流域では,一年中雨が多い。しかし,どこでも一年中同じように多雨というわけではなく,割合に雨の少ない季節のあるところもある。…
※「マナウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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