ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネグロ川」の意味・わかりやすい解説
ネグロ川
ネグロがわ
Rio Negro
ネグロ川
ネグロがわ
Río Negro
ネグロ川
ネグロがわ
Río Negro
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アマゾン川北岸の支流。コロンビア東部の平野を源流とし、ベネズエラを経てブラジルに入り、マナウスでアマゾン川に合流する。全長約1800キロメートル(支流ウアウペス川源流からは約2000キロメートル)、流域面積約70万平方キロメートル。ベネズエラ領内では、カシキアレ水路を通じてオリノコ川の水の一部が流入する。「黒い」を意味するネグロという名のとおり、河水はコーヒーのような黒みを帯びた褐色を呈するが、泥などの浮遊物は少なく澄んでいる。マナウスより770キロメートル上流まで船の航行が可能である。支流のブランコ川流域の一部が草原であるほかは、全流域が密な熱帯雨林で覆われている。
[松本栄次]
南アメリカ南部の川。アンデス山脈に発し、アルゼンチンのパタゴニア地方北部を流れて大西洋に注ぐ。流域面積約7万平方キロメートル。上流部はネウケン川とリマイ川の二大支流よりなり、最大流路長はネウケン川源流からの1145キロメートル。年平均流量は毎秒約1000立方メートル、流量の最大は10月(毎秒1600立方メートル)、最小は3月(毎秒300立方メートル)である。流域ではリンゴ、ナシなどの果樹栽培が盛んである。支流のリマイ川上流はパタゴニアの湖水地方で、ナウェル・ワピ湖など多くの氷河湖がある。
[松本栄次]
南アメリカ南東部、ウルグアイを流れる川。ブラジルの南端部を源流とし、ウルグアイの中央部を流れてウルグアイ川に注ぐ。全長は約700キロメートル、流域面積は約7万平方キロメートルある。中流部に南アメリカ屈指の広さをもつリオ・ネグロ貯水池があり、首都モンテビデオの飲料水と電力の大半がここから供給されている。ウルグアイ川との合流点近くが森林である以外、流域のほとんどは緩く波打った平野に草原が広がり、ウシとヒツジの牧場になっている。
[松本栄次]
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